島が連日、テレビの全国中継に登場している。それも「早くも田植え」とか「もう海開き」とかいうヒマネタではなく、トップニュースである。大型台風が来た時には、島のメインストリートのヤシの葉が激しく揺れている映像が流れたりはするが、「ほら、南の島は大変なんだよ。都会にも来るかもしれないから気をつけようね」といった、気象ニュースの飾りみたいな感じである。「はい、どうせ、うちらは慣れてますよ」と言いたくなる。それ以外で島が全国ニュースに登場することはまず、ない。

【PAC3。ミサイルです】
それが、ここ数日は大変。島の上を北朝鮮のミサイルが通る、迎え撃つために地対空ミサイルを配備するということになった。以来、テレビ局のクルーが街を取材して回っている。街はいつもと同じ感じで、あいさつ代わりに「ミサイル困ったね」くらいの話はするが、多くの人は落ち着いている。しかし、テレビを見ると「心配です」「怖いですね」と言う人ばかり。「何ともありません」ではニュースにならないだろうから、「心配する声を集めろ」というデスクの指示で、「怖いでしょ」「心配でしょ」「お子さんは大丈夫?」と聞いて回っているんだと思うが、何だか現実離れしている。レポートするアナウンサーもようやくかき集めた街のちょっとした変化を繰り返し言うばかりである。

という中で、北のミサイルは発射された。日本には影響なし。他国でも被害はなかったらしい。とりあえずよかった。

【きれいな海や空は報道されない】
それで、話の種にと、埋立地にある地対空ミサイルを見に行ってきた。迷彩を施された、ミサイルやヘリコプター、トラックが遠くに見える。埋立地の入り口にはおまわりさんが2人いるだけ。ものものしさはない。近くの与那国島では、自衛隊の配備を巡って島を2分する騒ぎになっている。石垣でもイージス艦の来航、尖閣諸島(石垣市なんです)の問題などで、ちょっとナーバスになっている。地対空ミサイルの配備を「自衛隊が来た」と喜ぶ人もいるが、不安視する人も少なくない。終わったら、ちゃんと帰るんだろうか。おきっぱにしないでね。

【テレビのクルーが撮影していた】
それにしても、藤村官房長官という人は変わった人らしい。発射されたら、すぐに知らせるから、屋内などに避難しろと言っていた。「屋内に逃げろ」と言ったって、島は家のないところの方が広い。しかも小さな家や木造の家が多い。「そんな家でも大丈夫なのか」「畑や道ではどうするんだ」と言いたくなる。いつも、霞が関、永田町の発想、都会の発想だから、困る。ミサイルが通るのは東京じゃなくて、離島でしょ。都会と離島の違いもご存じない。
しかも、今回、発射されても、お知らせはなかった。記者会見で官房長官は「情報をいくつも確認して確実になったら知らせようと思った」とおっしゃる。「でも、落ちた後に逃げろと言われても」と戸惑うばかりである。これでは、わざわざ持ってきた地対空ミサイルだって、当てにならない。そんな疑問も官房長官は持たないらしい。「打ち落としたって、破片がいっぱい落ちて来て、かえって危ないじゃん」と小学生が言っていた。彼女の方がよっぽどしっかりしている。
「危ない」「大変だ」ばかりの政府、マスコミはもっと冷静に、必要な情報を流してくれないかな。私は自主独立の精神で、何かが落ちてきても避けられるよう、反復横跳びの練習をしていたが、無駄に終わった。
posted by しまちゃん at 14:44|
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