2012年05月22日

稲刈り

 梅雨なので、よく雨は降るが、すぐに澄んだ青空が広がる。梅雨なので、じめじめしていて、湿度はすぐに70%80%にもなるが、ちょっと風が吹くと、すぐに湿度は急降下、からっとした空気になる。あまり梅雨という感じはしない。
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 2階のテラスから眺めると、学校の下の水田が金色に光っている。麦秋ではない。稲穂が実っているのだ。見ると、田んぼの主のTokkinさんが刈り入れをしている。コンバインがゆるゆると動いている。

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 田んぼに行ってみると、稲穂は頭を垂れ、黄金色に光っている。田んぼにはコンバインを動かすTokkinさんとクヴァ笠をかぶった奥さんだけ。静かな刈り入れだ。Tokkinさんはニコニコして「雨が続いて、田んぼが乾いてない。ほら」とコンバインのキャタピラを指差す。なるほど、泥が巻きついている。作業は大変そうだ。でも、収穫はうれしいのだろう。ニコニコしている。新米。うまいだろうな。

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 ちなみに島では2期作が普通。だからもう1回お米を作ります。無理すると3回獲れるそうだけど、収穫期に台風が来たりしてリスクが大きいので、3期作をやっている人は島で1人だそうです。
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2012年04月28日

東京に負けた

  段々、相性が悪くなってるとは思っていたが、ここまでやられるとは思わなかった。負けた。東京に負けた(涙)。東京のバカヤロー・・・興奮して大阪人になってしまった。

 やられたのは乾燥と花粉である。なんだか不衛生なヨーロッパ人に征服されたアメリカ大陸の人たちのような負け方だが、そうなのである。東京で暮らしていたとき、花粉症に悩まされた。2月の末に初まって、GWが終わると収束するというパターンだった。それはわかっていたのだが、用があって出かけた。それでも滞在時間は48時間に絞った。東京に行って花粉にやられるまでに2日くらいかかるからだ。48時間の日程は結構忙しかったが、防衛策である。

 だが、やられた。帰る日の朝からくしゃみが出始めた。とはいえ、大したことはない。ちょっと風は冷たいが、寒いと言うほどのことではない。そう思ったのが大間違い。島にいると薄着が当たり前なので、あまり着込みたくない。寒くないから薄着で過ごした。体が冷えたんだろうな。

 午後、空港に着き、待っているとくしゃみが出る。もう東京は離れると安心していたが、飛行機に乗ってから一気に鼻がつまり、具合が悪くなってきた。飛び立ってしばらくすると、鼻の奥がヒリヒリし、段々ひどくなる。乾燥である。飛行機の客室の湿度は20%以下と低いそうだから、もう耐えられない。ハンカチに紙おしぼりを挟んで鼻に当てたが、一向によくならない。CAのお姉さんが「ご気分が悪いのですか」と聞くから「乾燥!!」と叫んだ。そしたらマスクを持ってきてくれた。ありがたかった。マスクの内側に紙おしぼりを2枚入れていたらしばらくして楽になった。

 だが、それで終わりではなかった。帰宅してから、急に具合が悪くなり、激しい鼻づまり、ノドの痛み、痰のからみ、節々の痛み・・・と完全に風邪。何もできないまま2日を過ごした。参った。今も病み上がりでボーっとしている。負けた。
タグ:梅雨入り
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2012年04月13日

たった2人の入学式

 10日は地元の小中学校の入学式だった。

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 今年の小学校の新入生は男子1人、女子1人の計2人。小学生は2人が街の学校に転校してしまったので、プラスマイナス0で13人。中学生は、新入生はいなくて、1人が転校してしまって2人になった。さみしい。

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 でも、入学式ははなやかであった。教員、父母、親戚はもとより村の人が出席する。子どもがいる、いないは関係なし。村みんなで祝うのである。たった2人のお祝いに40人が駆けつけた。

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     【ねえねえにいにいが歓迎の歌】

 新入生は、年中叫び声を上げて走り回っているやんちゃ坊主とおてんば娘である。しかし、この日は正装させられて、いつもと違う顔になっている。カメラを向けても、ものを言わないで照れている。いつもの元気はどうした。
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                               【先生がいっぱい】

 拍手に迎えられて入場。体育館の真ん中に座らされ、緊張している。式であるから、偉い人の話が続く。やんちゃ坊主とおてんば娘は早くも退屈している。親や地元の人はそんな2人を見てニコニコしている。

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 やっと式が終わって、ホッとした様子だったが、さすがに元に戻るには時間がかかった。
 これからが本番だよ。
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地対空ミサイル

 島が連日、テレビの全国中継に登場している。それも「早くも田植え」とか「もう海開き」とかいうヒマネタではなく、トップニュースである。大型台風が来た時には、島のメインストリートのヤシの葉が激しく揺れている映像が流れたりはするが、「ほら、南の島は大変なんだよ。都会にも来るかもしれないから気をつけようね」といった、気象ニュースの飾りみたいな感じである。「はい、どうせ、うちらは慣れてますよ」と言いたくなる。それ以外で島が全国ニュースに登場することはまず、ない。

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                         【PAC3。ミサイルです】

 それが、ここ数日は大変。島の上を北朝鮮のミサイルが通る、迎え撃つために地対空ミサイルを配備するということになった。以来、テレビ局のクルーが街を取材して回っている。街はいつもと同じ感じで、あいさつ代わりに「ミサイル困ったね」くらいの話はするが、多くの人は落ち着いている。しかし、テレビを見ると「心配です」「怖いですね」と言う人ばかり。「何ともありません」ではニュースにならないだろうから、「心配する声を集めろ」というデスクの指示で、「怖いでしょ」「心配でしょ」「お子さんは大丈夫?」と聞いて回っているんだと思うが、何だか現実離れしている。レポートするアナウンサーもようやくかき集めた街のちょっとした変化を繰り返し言うばかりである。

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 という中で、北のミサイルは発射された。日本には影響なし。他国でも被害はなかったらしい。とりあえずよかった。

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                             【きれいな海や空は報道されない】

 それで、話の種にと、埋立地にある地対空ミサイルを見に行ってきた。迷彩を施された、ミサイルやヘリコプター、トラックが遠くに見える。埋立地の入り口にはおまわりさんが2人いるだけ。ものものしさはない。近くの与那国島では、自衛隊の配備を巡って島を2分する騒ぎになっている。石垣でもイージス艦の来航、尖閣諸島(石垣市なんです)の問題などで、ちょっとナーバスになっている。地対空ミサイルの配備を「自衛隊が来た」と喜ぶ人もいるが、不安視する人も少なくない。終わったら、ちゃんと帰るんだろうか。おきっぱにしないでね。
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             【テレビのクルーが撮影していた】


 それにしても、藤村官房長官という人は変わった人らしい。発射されたら、すぐに知らせるから、屋内などに避難しろと言っていた。「屋内に逃げろ」と言ったって、島は家のないところの方が広い。しかも小さな家や木造の家が多い。「そんな家でも大丈夫なのか」「畑や道ではどうするんだ」と言いたくなる。いつも、霞が関、永田町の発想、都会の発想だから、困る。ミサイルが通るのは東京じゃなくて、離島でしょ。都会と離島の違いもご存じない。

 しかも、今回、発射されても、お知らせはなかった。記者会見で官房長官は「情報をいくつも確認して確実になったら知らせようと思った」とおっしゃる。「でも、落ちた後に逃げろと言われても」と戸惑うばかりである。これでは、わざわざ持ってきた地対空ミサイルだって、当てにならない。そんな疑問も官房長官は持たないらしい。「打ち落としたって、破片がいっぱい落ちて来て、かえって危ないじゃん」と小学生が言っていた。彼女の方がよっぽどしっかりしている。

 「危ない」「大変だ」ばかりの政府、マスコミはもっと冷静に、必要な情報を流してくれないかな。私は自主独立の精神で、何かが落ちてきても避けられるよう、反復横跳びの練習をしていたが、無駄に終わった。
タグ:PAC3
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2012年04月04日

学位記授与式

 4月1日(日)、放送大学沖縄学習センターで行なわれた「学位記授与式・入学者の集い」に出席した。私は放送大学の学生だが、卒業したわけでも、入学したわけでもなく、一応、客員の教員なので列席した。

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 学位記というのは、「ちゃんと勉強して学士に相応しい学問を収めたから、学位をあげたよ」という証明書のようなものである。卒業証書は「ちゃんと勉強して、必要な単位を取ったよ」という証明で、両者は違うらしい。

 私も遠い昔、大学を卒業したはずだが、卒業式に出たかどうかは覚えていない(卒業祝いの飲み会に出た覚えはある)。卒業証書をもらったかどうかもあいまいだ。学位記なんて言葉は放送大学で初めて聞いたから、大学ではもらってないのかもしれない。全然、勉強しなかったからしょうがないとは思うが・・・・。

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          【式の最初に三線と琉舞が披露された】    

 放送大学沖縄学習センターでは大学院3人、学部22人に学位記が授与された。働きながら勉強しての卒業である。大した人たちである。放送大学は入学試験がないので、大した大学でない、程度は低いなどと思っている人がいるが、とんでもない。授業を行う先生は、その分野の第一人者が多く、内容は極めて高度である。授業は300科目くらいあるが、放送大学専任の教員は50人くらいしかいない。そのほかは、全国から第一人者を呼んでくるのである。だから、内容が濃い。学長は「国立大に引けを取らない」と胸を張っていた。私もいろんな大学を見てきたが、放送大学の教育内容は、そんじょそこらの大学に負けないくらい濃い。

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 その難しい内容の授業を、仕事をしながら、子育てしながら、また70歳を超えた人たちが受講し、必要な単位を取得して卒業するのである。学習にはかなりの時間を割いているはず。その学ぼうとする意思と継続する力には敬服する。私は1学期に1科目しか取らないが、それでも、やはり試験間際に一夜漬けをする羽目になる。いや、内容が多いので一夜漬けもできず、四苦八苦する。

 卒業した70代の女性は「入学して12年になりますが、楽しくてやめられません。卒業するためのコツは苦手科目から片付けること」とにこやかに新入生にアドバイスとエールを送った。すごいね。他の卒業生も学ぶ楽しさ、働きながら学ぶコツなどを楽しそうに、また、誇らしげに話した。すごい。
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2012年03月31日

サソリふたたび

 5日前、またも相方がキッチンで奇妙な声を上げた。「今度は何だよ」。「冷蔵庫の前!」という声に、視線を送ると、いました。タイルの上をハサミを掲げ、カギの付いた尾を振りたてて歩いてるやつがいる。今年もサソリが登場しました。

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 去年、初めて見たときはギョッとしたが、今回は「いらっしゃい」である。とはいえコイツでかい。去年のは体長4〜5pだったが、今年のは8cmくらいある。しかも元気に歩く。ヒョォッ〜。毒は弱いらしいが、カッコが怖い。ちょっとビビる。ヤエヤマサソリだと思うが、FBに写真を載せたら異論が寄せられ、判断が付かない。

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 箒と塵取りで捕獲し、タッパーに入れた。よく見るとすごい。近所の少年Cotaが来たので見せてやると、大興奮し「おねえちゃんに見せる」と言う。虫好きの姉を思うところがかわいい。お姉ちゃんは入院中で持っていくわけにも行かないので、「飼うことにした。面倒見て」というと大いに張り切り、「エサは何?」と聞く。「多分生餌だ。庭でバッタ捕まえて来い」と命ずると、直ちに飛び出し、小さなバッタを捕まえてきた。

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 野生児Cotaはその後も熱心にバッタや蟷螂を捕まえて来て、与えていたが、東京からかわいいお嬢さんが遊びに来たので、そっちに乗り換えてしまった。

 かまってくれる人のいなくなったサソリは、本日(31日)朝、動かなくなっていた。気の毒なことをした。「命名してやる」とのお申し出もあったが、その機を得ないままになった。ネーミングライツで儲けることもできない。戒名を売ろうか。

 今度は飼い方を調べて、ちゃんと面倒を見よう。
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デイゴ

 デイゴの花が、今年はひと際、美しい。妖艶ともいえる紅が青空に映える。

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 デイゴは沖縄の県花。マメ科の落葉高木だ。落葉樹だが、必ずしも冬に落葉するようでもない。春先に葉を落としている木もある。春から初夏にかけて咲くというが、石垣では今年は3月の初めから花は咲き出した。

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 必ず毎年、咲くというのでもないらしく、昨年はあまり花を見ることもなかった。デイゴヒメコバチにやられて、花が咲かなくなった木が増えていると聞かされていたので、そのせいかと思っていたが、今年は昨年に比べて花が多い。昨年は申し訳程度にしか咲いていなかった市役所のデイゴも今年は真っ赤に豪華に咲いている。ほかでもよく咲いている。

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 デイゴヒメコバチは、デイゴの葉などに卵を産み付け、幼虫が木に寄生して成長する。寄生されたデイゴは成長が遅くなり、花もつけなくなるのだという。石垣では2005年に確認されたということで、それ以来、デイゴの花が見られなくなったという。枯死したデイゴも少なくない。

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                 【薬剤を注入されたデイゴ。幹に記録される】

市やNPO花と緑の石垣島などが、デイゴ再生に取り組んでおり、ヒメコバチにやられたデイゴに薬剤を注入、効果を上げている。しかし、1本に注入する薬剤は2万円以上するとのことで、苦労している。

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                【枯死したデイゴ】

 わが村の公民館のデイゴはすでに2本枯死している。しかし、先般、NPOの人が弱っている木に薬剤を注入してくれた。美しい花をつけてくれるとうれしい。
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2012年03月30日

退職式

 地元の小中学校(併設校)で校長先生の退職式があった。子どもたち、保護者だけでなく、地域の人も集まった。先日、退職、異動教員の離任式があったばかりである。島は式や集まりが好きだからいろいろやるんだな、と思っていた。とても子ども思いの楽しい校長先生だったので、私も出席した。

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 体育館のステージには「****校長先生退職式」と麗々しく看板が掲げられている。色とりどりの布、すてたくさんの花で飾られたステージの前に、校長先生が座った。

 開会の言葉、校歌斉唱と学校らしい段取りで式は進んだ。だが、待てよ、ちょっと様子が違う。教頭がいない。教頭のいない式典というのはありえないが、教頭は沖縄本島に異動で引継ぎもあるだろうから、すでに島を出たのかもしれないなと納得する。でも、何か違う。そうだ司会の元気印の若手教員の声がいつになく湿っぽいのだ。それに妙に言葉数が多い。司会というより、賛歌を歌っているようである。

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 そして感謝状の贈呈。贈り手の名前は地域。学校や機関ではない。え、これって、誰の主催? そして地域の長老のあいさつ、さらに校長先生の上司だったという、もと校長のあいさつ。こういう式典で普通、そんな人は出て来ないだろうと思ったら、もと校長が「退職式を開いてもらえる校長なんかいない」と語った。そうか、だから司会の先生の言葉がセンチメンタルなんだ。先生方が別れを惜しんでいるんだ。

 そう、この式は公式のものではなく、私的な式典なのだ。それも、先生たちが企画し、地元に呼びかけて催したものらしい。そのあと、校長先生の大好きだというドラえもんの歌を子どもたちがプレゼント、校長の教職の歴史を綴ったフォトアルバムが映写され、最後には、校長の夫のメッセージが読まれた。すでに、式典というより、私的な送別会であった。

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 明るくて、やさしく、子どもが大好きな先生であった。私もPTAでもないのに学校に出入りするようになったのも、校長の人柄によるところが多い。校長は交渉上手でもあり、私もいつの間にか「はい」と言わされた。そして、学校を訪ねる人に「お茶飲んでいかない」という校長であった。

 校長は退職後も地域のために市を開きたいと燃えている。私も手伝えと言われ「はい」と答えざるを得なかった。まだ付き合いは続きそうだ。
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2012年03月26日

セイシカ

 幻の花といわれるセイシカが花盛りである。セイウチとアシカの子ではない。漢字では聖紫花と書く。石垣島など八重山にだけ分布するツツジの仲間で、淡い紅紫色の清楚で華やかな花だ。絶滅危惧種に指定されている希少な植物で、島でも限られたところでしか見られないので、幻の花といわれる。数が少ないだけでなく、美しさも幻を思わせるのだろう。

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 写真は島の県立バンナ公園に咲く聖紫花。5弁の花びらは、淡い紅紫色のグラデーションで内側にちょっとした模様がある。餅菓子のような柔らかくしっとりとした感じがある。ほのかに蠱惑的な甘い香りがする。

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 島に来たばかりのとき、聖紫花は花だと思っていなかった。というのも島には「聖紫花の杜」という介護老人保健施設があり、その送迎車をしょっちゅう見る。一方で、聖紫花という花は、園芸店に行っても、花好きの家に行っても見ない。だから聖紫花はその医療法人の名前だと思っていた。キリスト教系の医療法人で、聖なんとかという聖人の名前だと思っていた。聖路加病院のイメージである。

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 あるとき、ほんとにあるんだと知って驚いたが、どこにあるのか分からない。私にとっても幻の花であった。しかし、先日テレビが県立バンナ公園で聖紫花が咲いたと報じていたので、見に行った。幻は美しかった。
タグ:聖紫花
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2012年03月22日

におい

 「ニオイが男性の評価基準」というバナー広告がパソコンに出る。「男性必見 今すぐクリック」などと書いてるから、気の弱いオヤジはあわててクリックしてしまいそうだ。とりいさんのところの広告だが、ちょっとあざとい。

 サラリーマンのように狭いオフィスやギュウギュウの電車にいることが多い生活では、他人のにおいが気になる。だが、島では人との距離があるので、他人のにおいが気になることはまずない。酒臭いオヤジや泥んこのにおいをさせる農夫はいるが、タバコのにおいすらあまり感じない。加齢臭などという話もまったく出ない。気になるにおいは、時折風に乗って流れてくる牛小屋のにおいくらいである。

 でも、島の人がにおいに鈍感なのかといえば、そんなことはない。特に子どもの嗅覚には驚かされることがある。男の子がわが家に入ってくるなり、「甘いにおいがする。何?」と聞く。別にお菓子を作ったりしていたわけではないので、私も相方も何のにおいだか分からない。でも、少年は強く感じるらしい。しきりに「甘いにおい」と言う。生きもの大好き少女は、海のにおいを嗅ぎ分けるらしい。少女の家族と海に遊びに行ったとき、母親が「この子はこの海はくさいからやだって言う。あっちの海がいいらしい」と言う。わしらも両方に行ったが、同じ海のにおいだった。でも、子どもは感じるらしい。

 その少女がわが家に泊まったとき、布団に寝転がって「あ、ティラノのにおいだ」と言ったらしい。ティラノは私のことだ。そんなに体臭は強くないはずだが、ちょっと、たじろぐ。近所の少年をバイクに乗せたときには、私につかまるなり、「Teppe先生のにおいがする」と言った。その先生は30代半ばの好青年なので、ちょっとホッとした。「おじいと同じにおいがする」と言われたらちょっとつらかったかも。

 「ニオイが男性の評価基準」だとすると、私は30代か。それとも健康だということなのか。いずれにしろ、健康でタバコを吸わなきゃ大丈夫そうだ。島でよかった。
posted by しまちゃん at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする